フロント イメージ

2025.12.14

「注連縄」――皆さん、これ読めますか?
・・・答えは、しめなわ

お正月飾りのイメージが強い注連縄ですが、
ここ伊勢では少し特別な意味を持ち、一年を通して飾られるのが一般的です。

今回は、伊勢の町を歩いていて目にする
「注連縄」に込められた意味や風習についてご紹介します/

神様のいらっしゃる神聖な場所と、私たちの暮らす世界を分けるための縄のこと。

神社の鳥居や御神木、岩などに張られているほか、
伊勢では住宅やお店の玄関先にも飾られています。

これは「ここから先は清らかな場所である」というしるしであり、
災いや穢れを遠ざける意味が込められているとされています。

伊勢神宮のお膝元であるこの地域では、
注連縄は特別な行事のためだけのものではなく、暮らしの中に自然と溶け込んだ存在です。

そのため伊勢の町では、季節を問わず一年中、
住宅の玄関先やお店の軒先に注連縄が飾られている光景を見ることができます。

一年を通して飾られる注連縄ですが、伊勢では年末に新しいものへ付け替えるのが一般的です。
新しい年を迎える前に掛け替え、古い注連縄は感謝の気持ちとともに伊勢神宮へ納めます。

注連縄の付け替えは、12月29日と31日は避けるのが一般的です。
 ▽避けるべき日
 ・12月29日は「二重苦」につながるため
 ・12月31日は「一夜飾り」になってしまうため
そのため、28日や30日など、縁起の良い日を選んで掛け替えが行われます。

① 蘇民将来子孫家門(そみんしょうらいしそんかもん)
これは、伊勢で最も伝統的に使われる木札の言葉です。
古くから伝わる日本神話に由来し、「蘇民将来の子孫であることを示せば災いを免れる」という言い伝えがあります。
注連縄の意味=無病息災や災厄除けの祈りが込められているとされています。


② 笑門(しょうもん)
「笑門」と書かれた護符は、「笑う門には福来る」ということわざを表したものです。
伊勢ではこの木札もよく見かけられます。
注連縄の意味=家に福を呼び込む・明るい一年を願う意味が込められています。


③ 千客万来 / 商売繁盛(せんきゃくばんらい / しょうばいはんじょう)
観光地や商店の注連縄では、「千客万来」や「商売繁盛」といった木札も見かけられます。
注連縄の意味=多くの人が訪れますように/商売が栄えますようにという祈願の言葉です。

__
さあ、皆さんは買う時にどれを選びますか?
____*
伊勢の町に息づく、注連縄の文化

伊勢では、注連縄は特別な行事のためだけのものではなく、
暮らしの中に自然と溶け込んだ存在です。

年の瀬が近づくこの時期、
伊勢神宮・内宮にあるおかげ横丁では、注連縄の販売も始まっています。
▽詳しくはこちら
https://okageyokocho.com/main/works/shimenawa/

伊勢の町を歩く際には、ぜひ軒先にも目を向けてみてください。
何気ない風景の中に、伊勢ならではの文化を感じていただけるはずです。
今の時期ならではの、お立ち寄りのお土産に持ち帰るのもおすすめです!


☆伊勢シティホテルからのアクセス
伊勢神宮・内宮|車で約15分 / 伊勢神宮・外宮|徒歩で約15分

記事一覧へ戻る