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2021.01.30

「蜃気楼の見える街」として知られる魚津市。その観測点の魚津漁港では、

冬になるとウマヅラハギが大量に水揚げされます。

ウマヅラハギは、頭部が長く顔が馬面に似ていることから「馬面カワハギ」と呼ばれ、

全身が10~30センチ程、富山湾では12月~3月にかけてよく獲れ、全漁獲量の5割程度が魚津港で水揚げされます。
ピークは1月~2月の厳冬期。

ウマヅラハギは全身が分厚い皮で覆われており、その皮を剥ぐと中から柔らかな白身が現れ、クセがなく淡泊、プリプリとした歯ごたえです。
肝には濃厚な旨味があり、珍味として重宝されます。近年はフグに匹敵する味わいがあるとして、市場の評価が高まっています。

しかし・・・今は人気者だが昔は

漁師にとって厄介な魚でした。全身を覆う分厚い皮の表面には、小さな棘のような鱗が無数にあり、
ヤスリのようにザラザラしているため、網の中で他の魚を傷つけ、頭部の棘のような背びれが1本突き出ており、
これが他の魚や漁師の手に刺さってとても痛いのです。

分厚い皮を剥ぐのが手間という理由で人気がありませんでした。
このため1尾ではなく1箱単位で売られてきました。
そのような不人気ぶりから、ネコも食べない「ネコまたぎ」と呼ばれていたエピソードもあります(>_<)

家庭料理のみそ汁や煮付けなどに使われることがほとんどでしたが、
刺身で食べられるようになって、その価値が見直されるようになりました。

漁獲後すぐ血を抜く活け締め技術の向上により鮮度を保つことが容易になったこと、
その味わいを全国へ売り込んだことが人気向上につながりました。

このような人気を追い風にして、魚津市ではウマヅラハギを地元ブランドにしようと取り組んでいます。
地元魚津の魚津城からイメージを得た、魚津寒ハギの妖精「魚津寒ハギさむらい 如月王たん」がイメージキャラクターとして誕生しました♪♪

魚津にお越しの際には、魚津港近くの海の駅「蜃気楼」で、ぜひ獲れたての魚津寒ハギを味わってみてください\(^o^)/
 

寒ハギ

魚津市キャラクター

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