皆さまユネスコ無形文化遺産をご存じでしょうか。
広く知られているものとして、能楽や歌舞伎が有名ですが、山・鉾・屋台行事というものもございます。
山・鉾・屋台行事とは、京都祇園祭の山鉾行事や博多祇園山笠行事など33件の日本のお祭りが含まれたもので、
そのうちの一つが5月に開催される亀崎の潮干祭りです。
亀崎の潮干祭りとは、300年以上にもわたって継承されてきた伝統をしっかりと受け継いだお祭りで、
5台の山車からくりが登場します。
それぞれ石橋組の青龍車、東組の宮本車、田中組の神楽車、中切組の力神車、西組の花王車と呼ばれる5台で、
それぞれがからくり人形を上段、下段に2種類ずつ持っています。
また、潮干祭りの特徴として、5台の山車が町中を回るだけでなく、曳き手と呼ばれる山車を引っ張る方々が、
海水に浸かるほど豪快に水しぶきをあげながら山車を海浜まで引く光景を見ることができ、
最後にはすべての山車が海浜で横並びとなり、順にからくり人形の演目を上演します。
様々な種類の演目にはストーリーがあり、見ていて飽きないものとなっています。
その演目のうちの一つである花王車が行う「桜花唐子遊び」は、
鮮やかな色の桜木からつるされた棒を人形が次々と渡るものとなっており、
体を前後に揺らし、勢いをつける動きや、手と足を交互にひっかけて
飛び移る動きにドキドキしながら見ることができます。
そのほかにも、生きた竹田からくりの化石と呼ばれる竹田近江一座の演目を再現したものもあります。
毎年5月3日、4日に開催されるお祭りとなりますので、ゴールデンウイーク中のお出かけ候補の1つとして
ぜひご検討ください。
ユネスコ無形文化遺産の一つである山・鉾・屋台行事は全部で33件なので、全ての行事を回ってみると
違った日本を感じることができると思います。